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多汗症の悩み

暑いときに人は汗をかきます。汗をかくことで体温を下げているのです。

また、暑いときだけでなく、緊張した時(冷や汗といいますね)、興奮した時(手に汗にぎるといいますね)などにも汗をかきます。顔、手、足といった部分的にかく汗です。

このように、全身に汗をかく、顔、手、足といった部分的に汗をかく、人が汗をかくときには大きく分けて2つの場合があります。

そして、汗をかくのはごくごく自然のことなのですが、汗をかかない人って本当にかかないんですよね。そういう人から見ると、汗が噴き出しているような姿は変に見えるのかな、なんて思うこともあります。

多汗症で悩む場合、部分的にかく汗の多さに悩んでいることが多いことでしょう。

特に周りの人がそんなに汗をかいていないのに、自分だけ汗をかいているというのは、本人もまわりも気になります。

「そんなに汗をかいてどうしたの?」私はいつもそう言われています。

言う人は何気なく言っているのはわかっているけれど、へこみます。冬でも額、鼻に気がつくと汗が出ているのです。顔面の汗は1年中です。

普通の人は汗をかかないような時でも、汗をかいてしまうことも多汗症の悩みなのかもしれません。

顔面の多汗症は、人に見えるので、汗の不快さだけでなく精神的にも辛いものです。出るものはしかたないじゃない、そう思ってみてもやっぱりへこみます。

顔面の多汗症は汗でメイクが落ちてしまったりもするので、いつもいつも気にしていなくちゃいけない、冬でも汗に強いという夏用の化粧品を使っているので、肌はガビガビです。夏用の化粧品って肌がすっごく乾燥するんです。

もちろん、顔だけじゃなくて、手や足にもたくさん汗をかいています。手の甲じゃなくて手のひら、あしの裏というか指の間に多く汗をかきます。

手が汗ですぐにべたつくので、おしぼりをそばにおいて常にふいていますが、これも手が乾燥するのでしょうね、手荒れもひどいです。クリームをつけると、ぬるぬるしちゃうのでつけられません。

多汗症は時期を問わず、汗を大量にかいてしまうために乾燥肌、肌荒れにも悩まされることになります。

それから、汗の臭いにも悩まされますね。

たかが汗ですが、多汗症の悩みは深いものだと思います。

汗の種類

多汗症で気になるのが、臭いです。普段でも汗をかきやすいので、夏になるとすっごく汗の臭いが気になってきます。

本来汗は無臭です。汗の成分のほとんどが水分、そして少量の塩分が含まれているだけです。ところが、アンモニア臭のような汗をかいてしまう場合があります。

汗にはよい汗と悪い汗があります。

よい汗はかいても無臭、汗が乾いたあと肌がべたつくことはありません。悪い汗は、臭いがあり、肌がベタベタしてきます。

人が汗をかく器官(汗腺)には2種類あります。

エクリン腺とアポクリン腺です。エクリン腺はほぼ全身に分布している汗腺です。エクリン腺は主に体温調節のために働く汗腺です。

一方アポクリン腺は腋下といった局所的に存在する汗腺です。

アポクリン腺は体質によって発達度が異なるのが特徴です。ほとんどない人、多い人、さまざまです。

そしてアポクリン腺の多い人は腋臭(わきが)独特の臭いが発生しやすくなっています。

ひとくちに汗をかくといっても、全身にかく汗と部分的にかく汗、よい汗と悪い汗、エクリン腺の汗とアポクリン腺の汗、といったようにいろいろです。

多汗症というと、部分的にかく汗、悪い汗、エクリン腺といった組み合わせになることが多いようです。

アポクリン腺が原因になるのが腋臭(わきが)です。

多汗症が汗をかく理由

汗の役割の一番大きな役割は体温調節です。外気温度が高くなったり運動をすると、体温もあがります。汗を分泌させ、汗が乾くとき、体から気化熱を奪うので体温が下がります。

毎年熱射病のニュースが夏になると流れますが、熱射病になりやすい人は汗をかきにくい人です。

多汗症なら汗をいっぱいかくのだから熱射病にならないのか、というとそういうわけではなさそうです。よい汗をかける人でないと、体の熱を放出する役割をしないので、いっぱい汗をかいても、悪い汗だとよくないそうです。

食事をすると体が温かくなり汗をかくことがあります。これは、食事誘導性熱生産が起こるためです。

とうがらしのような辛い物を食べると大量に汗をかいたりしますが、とうがらしの辛味成分(カプサイシン)が食事誘導性熱生産を高める成分だからです。

汗をかくことがエネルギー消費につながるので、カプサイシンはダイエット食品などによく使われています。

手に汗にぎる、冷や汗、といった慣用句があるように、緊張した時にも人は汗をかきます。

このときかく汗は頭、顔、手のひら、脇の下、背中、足といった局所的な場合が多く、これがあまりに頻繁におこる、生活に支障をきたしたり、不快感を強く感じるようになると緊張型多汗症あるいは精神性多汗症とよばれるようになります。

汗腺の衰えによっても局所的な汗を多くかくことがあります。

冷暖房の整った環境にいると人は汗をかく必要がなくなります。使わないものは退化していきますので、汗腺も

特に女性に多い更年期の症状として、多汗があります。ホルモンバランスが崩れる、女性ホルモンが一気に減少するために起こる不快な症状です。

汗をかくときに働くのは男性ホルモンで、女性ホルモンは汗を抑える方に働くホルモンだからです。女性ホルモンが減ると汗をかきやすくなります。

加齢とともに女性ホルモンは減少していきますので、女性は年齢を重ねるごとに汗をかきやすくなるものかもしれません。

ストレスは体を緊張状態にするので、汗をかきやすくします。

よい汗と悪い汗

良い汗悪い汗の違いは、汗腺がちゃんと働いているか、あるいは衰えているかによって起こります。

多汗症の場合、多くは悪い汗を部分的に大量にかいてしまうことが悩みですね。悪い汗は、べたついて臭いがあるので、本当に気になります。

空調のきいた部屋で一日中過ごしている、運動をすることがない、といったように汗をかく機会が少ないと、汗腺が衰えてしまいます。

衰えた汗腺では、よい汗がかけなくなってしまいます。

汗には塩分が含まれていますが、体外へ排出されるまえに塩分を再吸収するようになっています。汗腺がちゃんと働いていないと、この再吸収ができずに、悪い汗になってしまいます。

そのため、悪い汗は良い汗よりも塩分濃度が高くなっています。それは体に必要な塩分までも汗とともに排出してうために悪い汗といわれています。

まず、体から塩分が不足すると、筋肉の働きがにぶくなります。そして、塩分濃度を保つために、体の水分を排出してしまうようになります。

塩分を摂りすぎると、塩分濃度を一定に保つために体に水分をためこみ、むくみになるのと反対のことです。ですから、体の中の塩分が少ないと、いくら水を飲んでもすべて排出してしまうのです。

そして、水分が不足することで血液がドロドロになってしまいます。

運動時や発熱時は急激に体温があがり、発汗も大量になります。そのため、塩分の再吸収が間に合わず汗は塩辛くなります。

運動時や発熱時にイオン飲料が必要といわれるのは、失われたミネラルを補給しないと体に悪い影響を与えるからです。

体温を下げるためには汗をかかなくてはいけませんが、衰えている汗腺があると、正常な汗腺から大量に汗をかくようになります。

衰えた汗腺を正常にして、よい汗をかくことは難しいことではないようです。

汗を部分的に多くかいて不快になる多汗症も汗腺の衰えが原因のひとつになっている場合もあるようです。

自分が悪い汗をかくタイプ(汗をかくまで時間がかかる、部分的に大量の汗をかく)なので、まずは全身の汗腺を健康にすることを心がけています。

全身の汗腺がちゃんと機能するようになると、部分的にべたつく汗を大量にかく多汗症の症状が抑えられるということで、期待しながら日々よい汗をかくための努力しています。

嫌な臭いのする汗の原因

汗は本来無臭です。

ところが、にんにくのようなにおいの強い食品を食べると汗と一緒に香成分が分泌されて、嫌な臭いのする汗の原因になります。

多汗症だと、食べるものにも気を使います。お休みの日の前しか中華料理やら韓国料理といったにんにくをつかうものは食べられません。

こういう臭いは、香りの強い食品を食べなければ防げますが、アンモニアのような嫌な臭いがする汗をかくことがあります。

アンモニア臭がする汗は、体が疲れている時におこります。

ですから、多汗症だからという理由ではなく誰もがアンモニア臭のする汗をかく場合があるのですが、多汗症だと他の人が汗をかいていないのに汗をかくことが悩みなわけで、この臭いにもけっこう気を使います。

疲労感の原因は、体にたまった乳酸によってひきおこされます。乳酸がたまると筋肉を固くして動きにくくしてしまうために、体が重く感じます。血流も衰えるので、体に元気がでません。

乳酸が増えると汗の中にアンモニアや尿素が含まれるようになります。汗は体の不要な成分を排出する器官でもあるからです。そして、嫌な臭いの汗になってきます。

疲れたときは動きたくないですし、何もしたくなくなりますが、こういうときこそサウナなどでたっぷりと汗をかき、体の循環をよくすると、乳酸の排出が促され体がスッキリして、乳酸が減ることでアンモニア臭のただよう汗に悩むこともなくなります。

ただ、たくさんの人が集まるところではなんとなく気がひけますので、自宅で、腰湯をじっくりとおこなって汗をかくのがおすすめです。

時間がたつとだんだんと臭いのする汗をかくようになりますが、それは体がきれいになっている証拠です。

40分から1時間くらいじっくりと時間をかけて汗をかくといいようです。

腰湯の途中、のどが渇いたなぁと感じなくても水分補給(スポーツ飲料など)をします。ゴクゴクと飲まずに、少しずつこまめにとるのがよい水分の摂り方だそうです。

顔面速効多汗症対策

多汗症の中でも、顔面に大量の汗をかいてしまうのは辛いものです。

汗いっぱいの顔は、見た目もマイナスですし、周囲の人からは笑われて、お化粧は落ちるし、ハンカチで度々あせをぬぐう姿はせわしなくて、落ち着かない!なんて言われてしまうこともありました。

一日中その効果を保つわけではありませんが、ここぞというときに顔の汗をかきにくくする速効技があります。

この方法、緊張して汗をかいてしまうような場合には結構効きます。

人には皮膚圧発汗反射というのがあり、圧迫した部分の反対側に汗をかきやすくなるそうです。つまり、圧迫した側は汗をかきにくくなります。

皮膚圧発汗反射は、医学者で故高木 健太郎氏が発見したものです。

これをもちいることで、顔に汗をかくのが気になるような時には、汗をかきにくくすることができます。

顔面の汗を抑えるには、腋の下をグッとおさえます。でも、人前で脇の下のを押すのはちょっと抵抗がありますよね。

そんな場合には手をグッと握り締めるのも顔面の汗を押えるのに役に立ちます。

ただ、これは体が体温調節のために汗をかいている場合には使えないようです。

詳しいことは高木健次郎氏の著書がおすすめです。

多汗症の臭いセルフ対策

多汗症だと、体臭も気になりますよね。

香水やコロンを使うと、臭いが入り混じってかえってへんな臭いになることがあるので、臭いでごまかすのではなく、デオドラントケア(消臭)を心がけています。

体の臭いを解消するには、雑菌の繁殖を抑える、疲れをためないようにする、よい汗をかく練習をするのがポイントです。

雑菌が繁殖すると嫌な臭いを発してしまいます。体が疲れているとアンモニア臭のする汗をかいてしまいます。よい汗をかけないと、これも臭いを発する原因になってしまいます。

汗の臭いを抑える、そのためには、お酢が効果的ということで、よい汗をかく練習をかねて私はお酢風呂に入っています。

お酢には殺菌効果があり、肌を酸性にするので雑菌の繁殖を抑えられます。さらに、疲れの原因となる乳酸の生成をおさえて、アンモニア臭の解消も期待できるそうです。

お酢はお風呂にコップ一杯程度入れます。それから塩を大さじ1程度加えるのもよいようです。

いつも『汗の臭いしていないかな』ってとっても気になるんですが、お酢風呂に入ることで精神的にも少し楽になります。『お酢風呂に入っているから大丈夫』って安心できる材料になるからです。

足の臭いだけ、という場合には酢を入れたお湯で足湯をしても効果的です。同じように多汗症で悩んでいる知人は、お酢入り足湯の効果で臭いだけじゃなくて水虫が解消したそうです。

腋の多汗症の臭い対策には、ミョウバン水を使用しています。ミョウバン水はとっても効果があるようです。

汗はどうしても出てしまいます。だから、汗の臭いを隠すのではなく、できるだけ臭いのしない汗をかくようにしたいと思ってます。
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